中島G10N 富嶽

・フジミ(1/144)

 スケールアヴィエーション Vol.99(2014年9月号)に掲載された記事のおまけ画像です。
 ここでは製作途中の画像などを紹介します。

● パーツの修正  
 塗装済組立キットとしてリリースされていたものをパーツ状態で再販したキットで、パーツ数が少なく全体に大味なキットです。

 機体前部では、赤丸で囲った部分を改造して左側のように修正しました。
 銃座、窓は開口し、操縦席のホゾは段差を削りました。

 エンジンカウルもこれで1つのパーツです。
 上部のエアインテイクに開口しようとしたところ、ムクの一体成型だったので、一度切り離して内側を削って再接着しました。

 このキットは全体が梨地なので表面をツルツルにするためヤスリがけが必要です。144とはいえ大型機なのでひたすら磨きました。(涙)
 残念ながら透明パーツも梨地でした。 機体前のドーム部はパーティングラインもバッチリで、見た瞬間少し泣きました。
 機体とラインを合わせながら丁寧にヤスリがけをして、コンパウンドで磨きました。
 後部の銃座はムクの梨地半透明一体パーツでヒケもあったので、透明プラ板で作りなおしました。
   
● リベット
 リベットは、マスキングテープを貼ってガイドにしながら、デパイダーでチクチクやりました。
 普段作っている72の情景は、おおむねCDケースと同じ大きさですが、今回のキットはこのように大きなものです。
 リベット打ちは永遠に終わらないかと思いました。(笑)
   
● 塗装
 せっかく打ったリベットが埋まってしまわないように、下地にはサーフェイサーは使わず、クレオスbWシルバーを塗ってキズなどのチェックをしました。
 いつもより塗装面積が大きいので、幅が1センチくらいの「大きめ」の筆をつかっています。
   
● 仕上げ
 過給機からの排気跡は、エナメルでながれを描きました。
 レストアされたB-17やB-29の飛行写真を見ると、排気跡もエンジンカウルからのオイル漏れ跡も、けっこう派手についています。
 実践運用を想定して製作したので、もっと派手に汚してもよかったかもしれません。

 また、キット付属の日の丸デカールは明るい色でしが、もう少し暗い色のを使いたいと思い、以前スケールアヴィエーション誌の付録だったファインモールドの72零戦のデカールを流用しました。
 機体に貼ったあとマークソフターを塗り、綿棒で上からゆっくりと押さえてリベットが浮き出るようにしました。
 さらに銀でチッピングを施すことで、ただデカールを貼っただけにならないように仕上げました。

   
● 完成
 私は日頃はゴビゴビしたAFVばかりを作っているので、今回のような表面処理やリベットでは苦労しました。
 改めて飛行機モデラーのみなさんの技量の高さを認識しました。
  
 
 

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