スケールアヴィエーション Vol.129(2019年9月号)に掲載された記事のおまけ画像です。
ここでは掲載された製作途中など未掲載の画像も加えて紹介します。
・主翼の補助翼は左右を上げ下げさせ、尾翼の昇降舵は下げた状態にしました。
記録写真を見ると駐機状態ではこのようにしている機体が多かったのですが、これは標準的な規定なのでしょうか。
また、布張りの動翼は、色味を少し変えて質感の違いを表現してみました。
● 機体の製作 | |||||
コクピット部分の修正は以下のとおり ・開口部が小さいように感じたので、パネルラインを見ながら左右に0.5ミリづつ拡幅 ・コクピット前部の機銃のガス抜きもピンバイスで開口 ・開口部背中部分にチラリと見える構造材をプラ板で再現 ・頭当も簡単な形状なので再現 |
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・主翼との隙間が開かないように、内側にランナーでつっぱり棒を追加 また、カウルとの隙間から光が漏れないようにプラ板を追加 |
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● フィギュアの製作 | |||||
・自分で原型を担当したモデルカステンからリリースされているものを使用 ・製品では茶色の二種被服(夏用)でしたが、今回は薄い緑の防暑衣袴としました。 改造ポイントは @ マフラーを削り、襟を開襟に変更 A ズボンのポケットは左側を削りとり、右側はフタを追加 B 手袋は皮製をやめて軍手に ・機体を接着したあとでは乗せられないので、何度も仮組みをしてポーズを決めたら、胴体だけの状態で操縦席に接着してしまう。 また、機体の塗装が終わってから前部キャノピーをつけ、そこに位置を合わせて両腕をつけました。 |
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・地上勤務者(整備員)のフィギュアはプライザーのパーツを組み合わせて製作 下半身で1〜1.5ミリほど丈を詰め、身長165センチくらいにし、上下つなぎの作業衣とし、特徴的な作業帽も再現しました。 ・作業衣は、記録写真では、袖口とか膝とか、整備で油がついて真っ黒になっているのがわかります。 今回も3人とも汚れた作業服にしてみました。 |
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● 機体の塗装 | |||||
塗装はいつものラッカー筆塗り @ クレオスbP29(中島系濃緑色)を明るめに調色 最初はジャブジャブに薄めて何度か塗り重ね A アイボリーを混ぜてさらに明るくした色でドライブラシ B 大きめに塗装がはげたパターンを描く 銀はそのままだと強すぎるので、表面が鈍く光るようにするため、bWの銀に明るいグレーを少量混ぜて使用 C 極細の面相筆の先端でドットを描くように銀の周囲をリタッチ |
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・墨入れは、外板パネルの筋彫り部分にはエナメルを流しましたが、ハッチやカウルフラップなど本来は別部品である部分は油彩を使って強めのラインを入れ、各部のラインにメリハリをつけました。 ・クレオスのウエザリングカラーのサンディウオッシュを使って翼面を中心に退色表現 ・エナメルの茶で油汚れ、パステルの黒で排気の汚れを再現 ・デカールはモデルカステンの別売りを使用 |
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・カウルと機体の継ぎ目部分からチラリと見える青竹色がアクセントになっています また、照準器は先端のフタや開閉ロッドをプラ板でリセットして形状を修正しました。 |
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・キャノピーは、後部内側に一型の特徴である補助フレームを延ばしランナーで追加しました。 また、開口部断面はクリアパーツと窓枠の2重になっていて厚みが目立ってしまうので、断面を斜めに削って、パッと見た目に厚さを感じないようにしてみました。 接着には、セメダインの透明パーツ用を使いました ・キャノピーが綺麗すぎて違和感があったので、最後に薄めたラッカーのバフを軽く塗り、溶剤のついた筆で拭き残しができるように撫でて汚しを施し、機体と馴染むようにしました。 |
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・多少オーバースケール気味ではありますが、プロペラスピナー先端の起動金具も作りなおしました。 また、主翼上には、主脚表示ピンも再現しました。 |
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● ストラクチャー | |||||
・AFVモデラーは、ドラム缶や作業台などの情景用の小道具はたくさんストックしているので、手持ちのものをいくつか出してきて置いてみました。 このあたりはいろいろ自作して情景に合ったものをそろえると、より物語性が高まると思います。吹流しは紙で作りました。 ・これらの周辺アイテムは、実際はこんなに機体に近い位置にはないと思いますが、ベース上で同じ画面(視野)の中に納めることで現場の空気感が出るようにした演出上の配置です。 |
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● 完成写真 | ||
・地面は100円ショップの軽量紙粘土(乾くと発泡スチロールのような仕上がりになる)を使用。 ビルマあたりの赤っぽい土を再現しました。 (行ったことないけど。) さらにパステルやピグメントをアクリル溶剤で溶いたものを塗って土の質感を出しました。 草は、「スタティックグラス」という情景用の素材をマットメディウムで固定しました。 |
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